本日(までの)BOOKS

日本ゴロン

日本ゴロン

結婚失格

結婚失格

金紙&銀紙の 似ているだけじゃダメかしら?

金紙&銀紙の 似ているだけじゃダメかしら?

これは読んだ順です。とりあえずこの3冊を。先日の愚日記 http://d.hatena.ne.jp/hoca-lly/20080228枡野浩一さん*1の『ショートソング』という本の感想を書きました。感想と云う程の感想でもないですけれど。そしたら枡野さん御自身より『「おじいさんが書いたと思っていた」と言われがちな『日本ゴロン』をはじめ、他の本も読んでみてくださいね。』という内容のメールを頂戴したのです。
短歌の世界には全く暗い暗夜行路のワタシですが、枡野さんのことは以前から知っていました。現代歌壇の第一人者である、だとか、南Q太さん*2との離婚のいざこざ、だとか、その"人となり"は知らないけれど、兎に角ワタシにとっては文壇の人です。文壇と歌壇の違いはあまり関係ありません。メールのタイトルを見た時「ぶほっ」となりました。何か飲みかけだったら、確実にPCのモニターを濡らすとこだったでしょう。
3冊のうち、最初に開いたのは『結婚失格』だったのです。ワタシは本を読む時に、最後のページをとりあえず読む癖がありますが、いきなり穂村弘さんの枡野さんについて書かれたエッセイ『僕が君ならそんなことはしない』の一文『例えば、インターネット上のブログなどで批判を受けると、彼は相手が誰だろうと批判者の目の前に現れて(つまりネット上で直接)反論をするのである。』を読んで考えてしまいました。ワタシの書いたものは"批判"だったのだろーか。枡野さんの目にはそう映ったのだろーか。これを云い出すと"ブログとは何ぞや?論"になってしまうので、さらっと流すと、ワタシはブログは自分の記録だと考えています。公開している*3のは、「同じ趣味の人がいたら面白いな〜」と思っているからです。*4
枡野浩一さんとワタシは、とても似ていました。自分では訳が分かんないのに、突然人に嫌われるところ。その理由を知りたくて知りたくて、我ながらねちねちねちねちしつこいなぁ、と思いつつ説明を待っているところ。*5自信のなさと、自信満々が出たり入ったり激しいところ。好きな人には自分を全て開示したくなってしまうところ*6。枡野さんに自己投影してうっとりしているのではないです。ワタシはワタシのそーゆー所が嫌いでしかたない。じゃあ(自分で云うところの)"似ている"枡野さんは、やっぱり嫌いなのだろうか?
しかしワタシは、枡野浩一さんは好きです。「どっちかってゆーと」みたいな書き方をしたのは、"は"のところ"が"にしようとしたら、なんだか照れくさかったので。でも、『日本ゴロン』をおじいさんが書いているようだとは思いませんでした。同年代の男性が書いたちょっとひねくれた本でした。"ひねくれた"という言い回しははたして批判になるのでしょうか。と、そう云えば、今日"銀紙"こと河井克夫さんの漫画がのってるミリオン出版実話ナックルズX*7を買ったのでした。



 

*1:お願いだから「何故、2月は呼び捨てで、今日は"さん"づけなのだ」とか突っ込まないでくらさい

*2:枡野さんに関係無く、この人の漫画は好きじゃない。女を煮詰めた匂いがするから

*3:まったくもってそんなタイソウなものじゃないけど

*4:かと云って、自分が放ったものに責任がないとゆー訳ではありません

*5:今は待ってない

*6:残念ながらここ近年そーゆー人とは、出会っていませんが。引きこもりだし

*7:全く関係ないけど、最近のこの手のゴシップ雑誌(お薦めはしません)の実録風漫画の作画はちょっと凄いことになっています。別の似たよーな雑誌では駕籠真太郎さんが描いてました